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医療費の節約

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医療というのは実はかなり低所得者の方でも財布のひもがゆるい分野です。

途方もない無駄をおこなっている業界です。本当に必要な医療だけに治療を絞れば現在の医療費を相当に削減できる気がしますが、なかなか判断が難しいと思います。

何故無駄がおおいのか?

理由の一つは、医療は専門性が高すぎて、患者側は医者のいう事をうのみにしてしまう事です。

医者が無駄な薬を出していても患者はよほど勉強しない限り、分からないと思います。医療側のモラルの問題と患者側の無知の問題が背景にあると思います。

二つ目の理由は、患者側が無駄な医療を求めるためです。

実はこの問題が一番根が深いように思います。例えば、風邪をひくと患者は薬を欲しがります。しかし、ほとんどの医者は風邪で受診するなど無駄であると知っているわけです。風邪はウイルス性です。安静にして、脱水にならないように水分を取って、食事できるならきちんと消化に良いものを食べていれば勝手に体の免疫がウイルイスをやっつけて回復します。ウイルスは高熱に弱いので、熱を下げるとウイルスは長く生存します。42度を超える体温は体の酵素が正常に作用しなくなるので生命の危険がありますが、通常の発熱は40度以下ですので、解熱剤は必要ありません。また抗生剤はウイルスに無効ですのでウイルス性なら抗生剤は必要ありません。扁桃炎、気管支炎、肺炎等の細菌感染は抗生剤が必要ですが、通常の咳、透明な鼻水、鼻づまり、発熱という症状のみで、しんどいながらも飲水も食事もできる場合は大抵がウイルス性ですので私は一切医者にかかりませんし、薬も飲みません。インフルエンザの検査もしません。食事が十分とれるほど体が元気なら回復するからです。これだけで年数千円以上の節約になります。4人家族ならx4倍の節約です。普通は2-3日で回復傾向になるはずですので、回復しないならそこで初めて医療機関を受診します。扁桃炎、気管支炎、肺炎等の細菌感染があると抗生剤の処方が必要になります。扁桃炎ならのどが異常に痛くなりますし、よくのどの奥をみると腫れて扁桃に膿がついていたりします。気管支炎や肺炎なら汚い痰がでます。息苦しかったり食事もとれないほどぐったりしているなら急いで病院にいったほうがよいです。あくまで食事はある程度とれるというのが回復に至る前提です。元気でも、下血や血が痰にまじるなどの症状は異常ですので一度医療機関に相談します。普通風邪で血は出ませんよね? その辺は常識的に考えます。

風邪ですといって抗生剤を出す医者はやぶ医者かあなたの受診をうっとうしいと思っている医者です。きちんと細菌感染であることを説明して抗生剤を出してくれる医者は良い医者です。また、薬は基本的にいらないことを説明してくれ、解熱剤も、「ほしいですか?」といって出してくれる医者は良心的です。解熱剤に意味がないことはほとんどの医者の常識ですが、「まあ解熱して楽になりたいなら処方してあげようかな」 という意図のある質問なのです。中には薬を5種類も6種類も出す医者がいます。薬をたくさん出した方が、患者が満足して早く帰ってくれる、またはまた再受診してくれるのでそうしているのです。あなたは、風邪で薬はいらないといわれて反発したことがないですか? もしあるのなら、その医者はかなり良心的な医者でエビデンス(実証)に基づいた医療を志すまともな医者であった可能性がかなり高いです。にもかかわらず、あなたはそれを拒絶した可能性があるわけです。しかもわざわざ無駄なお金を払って、飲まないでよい薬を飲んでいたわけです。関節が痛ければ、湿布をもとめ、下痢をすれば下痢止めを求め(下痢は止めてはいけません。脱水にならない限り)、鼻水がでればそれを止める薬を求めます(鼻水も止めるとウイルスの排出を妨げます)。薬が多いほど出費がかさみます。また、一人一人がこのような意識で医療をうけていると、日本の保険医療が破たんの危機になり、それを補うためにどんどん社会保険料はあがり、それがさらに家計を圧迫します。悪循環ですね。

また、手術などの高額の医療も安易にうけます。現在、大事なのは「寿命」ではなく、「健康寿命」です。永遠に生きられる人間はいないのに、80歳以上の高齢者だろうが、透析で体がボロボロの人であろうが、バンバン医療費をつかって高額な手術やカテーテル治療や薬物治療を行います。生きる権利と言いますが、永遠に生きる権利などありえないわけです。わざわざ元々残っていない、なけなしの余命をほんのちょっと長引かせるために、寿命を短くするリスクを取り、寝たきりになるリスクを取って手術等の高侵襲治療をうけます。治療しない場合と、治療を受けた場合の本当の平均寿命のデータも知らずに、治療を受けます。本当にどれほどの効果が手術等の高侵襲の治療にあるのか?その辺をしっかり考えて治療をうけていますか? 自分のことですので、わからないではすみません。術後気づいたら、寝たりきりでこんなはずではと思ってもしょうがないのです。医師としては、患者の疾患は結局自分のことではありません。しっかりリスクを説明して受けるといったのなら医療ミスで発生した合併症以外は事実上自己責任なのです。ある大手術をしましたが、足腰が立たなくなりました。結局肺炎などの他の病気で死にましたなどよくある話です。その場合、手術は単に元気に生きれた時間を高いコストをかけて寝たきりにしただけです。できるだけ、死ぬぎりぎりまで五体満足でいきるにはどうしたらよいのか?それを考えてくれる医師を見つける努力をしないといけません。それを患者側の大多数が探そうとしない限り日本の医療は医師と家族は満足だが、本人はハッピーではないという状況を多発させる現状が変わらないと思います。その治療をうけて、5体満足で帰れる確率をしっかり聞いて、そのリスクを受け入れることができる場合のみ手術等の高侵襲治療をうけるのは慎んだほうが良いように思います。医療は幾分コントロールできないリスクがあり、ギャンブルである一面があることも知っておくべきでしょう。

この2番目の理由は多くの人がはまりがちですので、予防方法を列記してみましょう。

1)勉強すること。
大きな病気にかかったとき、治療の選択に時間がある場合は、今、何ができて、どんな治療を選択できて、何が治療の選択の問題点であるのか?自分で調べることです。すべて医者が教えてくれると思ってはいけません。医者がわかるまで説明すべきというのは建前ですが、分かったかどうかを判断するのは自分です。同意書にサインしたということは理解しましたと公的に表明しているという事です。きちんと教えてもらえれば、みんな説明を理解できるはずだ!。などと考えていませんか?これはおかしな話です。考えても見てください、 基礎知識の無い人間に、教えて簡単に理解できるのであれば、あなたは小学校で、中学校で、高校で、塾で、 詳しく教えてもらえさえすればすべて理解できましたか? 理解できたというかたは、おそらく東大や京大ぐらいには入学できたはずです。やはり、医療もそれなりに複雑なものなのです。「今日の診療」 や 「メルクマニュアル」 という本があります。せめて、これらの本にのっている程度の知識はもって決断をすべきと思います。メルクマニュアルは オンラインで 無料でみることができます。結局基礎知識がある程度ないと、正しい説明をうけても正しいと認識できないのです。おかしな説明をうけてもおかしいと感じることもできません。

2)どんな最期がよいか? どこまで生きたら満足か? 目標を明確にする。

人生の最期は考えたくないものです。しかし、かならず自分にもふりかかってくることですので、目標を明確にすることで自分がどれくらいのリスクなら取れるのかだんだん明確になってきます。意外にこういうことを真剣に考えている人は少ないと思いますが重要なことです。孫の顔を見るためには高いリスクを取ってでも生きていたいとか、80歳を超えたら、あまり高いリスクの治療は受けないで楽に最期を迎える方法を考えるとか、なにか基準があればリスクをとる程度を自分主導で変える事ができます。それは医師主導ではできない問題なのです。

3)説明を受ける時に想像力を働かせる。

悲しいことに人は永遠には生きられません。ずっと若くもいられません。その事実から目を背けない事です。死亡率、起こりうる合併症、高齢で5体満足で退院する確率はかなり厳しいこと等の説明を正しくうけても、いざ自分に合併症が起こると医療側のせいにする患者や家族が時々みかけます。これは当然の反応です。初めから高齢でかなり厳しいですよと強く言っていても、いざ合併症が自分や自分の家族に発生すると納得いかないのです。しかし、どんなにごねてみても後の祭りです。医療側が標準的に医療を提供しての結果であれば、受け入れるしかありません。それが現実です。しっかり想像力を働かせて決断してください。決して自分には起こらないなどと都合の良いことを考えないでください。治療はある種のギャンブルであることをしっかり理解してください。実は普段何気に内服している薬にも、薬の時点には結構怖い合併症がびっしり書かれています。そういうリスクをどんな治療でもとっているのだと理解しようと努力する姿勢が大事な時に正しい判断をする基礎になります。

4)リビングウィルを書面で残す。家族と自分が重篤な状態に陥った時の対応を話す。自分手動で最期を迎える意思表示をする。

疾患を放置し急変した場合の対応、手術後に重篤な合併症が起こった時の事を医師と決めておき、書面に残しておくことです。そういう話をすることでいろいろな不測の事態の事が具体的になりますし、無駄に苦しい治療を受けることもなくなります。特に大手術後は医療側は本人の意思表明がない限り、できる限りの医療資源を投入して助けようとします。そして意外と助かってしまうのですが、それが5体満足で助かるかどうかは別の話です。また、こういう話したくない話を医師にふる事で、普段は得られない情報を得ることができます。こういうことに対して、めんどくさがる医師であるなら、それはまともな医師ではなく、自分の満足のためだけに治療を行っている医師だと思った方がよいです。マスコミにでて有名な医師でもです。マスコミ受けする医師はたいてい、患者に不都合な事、自分に不都合な事を言わない傾向があるように思います。調子のいいことしか言わず、できるだけ正しい情報を患者や社会に伝えていこうという姿勢のない医師は避けた方がよいと思います。

ちなみに、インフォームドコンセントといいますが、本人が理解できないなら、基本的に同意書が必要な治療を医療側はやってはいけません。家族の同意は本人の同意の代わりにはならないのです。欧米では常識ですが、日本では医師も患者家族も理解していません。緊急時は別ですが・・・

いかがでしょうか?

ちょっと医療機関をうけるのが怖くなる話かもしれませんが、誰にでもふりかかる大事なことです。しっかり勉強し、正確な情報を求め続け、医療に過剰な期待を寄せすぎないことが大事です。勉強し、医師に的確な質問を投げかけることによって、しっかり勉強している医師とそうでない医師を見分けることも可能と思います。また、ある程度は覚悟がないとどんな治療も受けることはできません。勝ち目の高い治療は当然受けるべきと思いますし、勝ち目が高いことを本当に理解できれば、安心して治療を受けられます。難しいテーマですが、考え続けることで、迷いが徐々になくなってくるのではないでしょうか?

また、医療は公的なものですが、そこに利益、利権が発生しています。一部の新しいデバイスや薬などは、企業が売りたいから、医師が新しい治療に挑戦したいという動機がいろいろな判断に影響を与えます。もちろん公的な承認を得ての治療ですが、本当に治療の効果がどうなのかが判明するには長い時間が必要であることをきちんと理解してください。

ある程度勉強すると、上記の風邪の例のように、不安に付け込まれて無駄なお金を使うこともなくなります。ただしい医療リテラシーを持てるように努力したほうが良いと思います。

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