仮想通貨戦争

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今日はNHKで仮想通貨の特集を組んでいた。なかなかおもしろかったが、疑問点もあった。

NHKがこんなに時間を割いて仮想通貨の事を特集する日が来るとは思わなかったが、もはやブロックチェーン技術は将来不可欠なものになるとの認識は確実に広がっているのだろう。

NEM流出事件に焦点が当てられていたが、やはり素人考えでも、トラッキングできても結局資金洗浄されてしまっているじゃない? という疑問は残る。世の中完璧なセキュリティはないということか? しかし、次の点も疑問である 「では、現在の通貨と、仮想通貨ではどちらがセキュリティが高いのであろうか?」

結局は比較の問題なので、仮想通貨が盗まれたとしても、トラッキングによる犯人追跡が失敗したとしても、従来の通貨と比べてどうなのか? という視点が必要であると思う。一番大切なこの点が抜け落ちているように思うが、こういう発想は学者の発想で、番組ディレクターにはないものなのであろうか? かならず事実の実証には比較試験や、比較できないなら理論的な完全性が必要なのである。メディアというものは、できる限り事実をわかりやすく中立の立場で伝えるものであるので、何が中立なのか? どういう思考回路をもてば真実にたどり着くのか?という事を考えることなしに番組を作ることは危険だ。真実をつたえたいのであれば、どうしたら真実といえるのか? という視点が欠けていてはいけないと思う。バラエティならともかく、国民が信頼性が高いと思っているドキュメンタリーであるのだから、一流の学者並みの洞察力や真実にたどり着く思考回路を持ってほしいものである。

NHKのスタッフと接したことがあるが、確かに民間のスタッフよりはかなりよく勉強する。しかし、どうしても専門家の目からみると勉強不足のまま番組をつくってしまう感は否めない。専門家に取材しても、結局うのみにしてしまうのである。専門家は自分の立場が強くなることはアピールし、そうでないことはあえては言わない。またカメラを向けられれば、大衆受けすることをいうにきまっている。作る側が取材したすべてが真実とうのみにするのは良くない、必ず裏をとる必要がある。

また、一度決めたストーリーにしたがって、自分たちが見たいものを結局つくってしまうんだなと感じたこともある。メディアは報道の自由というが、かなり強力なイメージづくりになるツールであり、下手な報道をすると民意を間違った方向に誘導してしまうこともしっかり責任感をもって認識してほしい。今日の放送では、仮想通貨の問題点はいっぱい指摘された、仮想通貨の可能性も指摘された。では従来の通貨は現状で仮想通貨以上なの?というのが全く分からなかった。世界で1000億円以上の仮想通貨が盗まれたことも分かった。で、従来の通貨は盗まれもしなかったし、犯罪・戦争資金にもならなかったの? と聞きたい。 おそらく1000億円や2000億円ではすまないのではないか? とも思うがよくわからなかった。金額でなく、流通額のうちの%で比較すれば従来の資金の方が安全というデータがでるかもしれないし、そうでないかもしれない。やはり正確な事実が知りたいと思った。このあたりをすべて把握したうえでの報道なのであろうか?そうでないなら、安易に仮想通貨は将来性はあるが、現時点では従来の通貨より安全性で及ばないものである。という印象を多くの人に与えかねない今日の報道は疑問だ。仮想通貨と従来の通貨どちらがより巨額の犯罪資金を獲得したのか? もし、上記のようなイメージをもった方が多いなら、今日の報道はちょっと偏っていると思わざるを得ない。そのイメージは作る側の意図で操作できるのだ。番組制作スタッフは各分野の専門家ではない、そこに完璧を求めることもできない、おそらくNHKは日本で最もそういう努力をしている会社であろうが、自分たちの取材が不完全なら不完全なぶぶんをDiscloseすべきである。制作側がさらなる努力をするとともに、見る側も、報道をうのみにせず、何か足りない視点はないか? 何か矛盾はないか? 基礎となる技術や知識をしっかりわかりやすく伝えているのか?ごまかしていることはないか?常に疑いの目をもって見る努力をする必要があると思う。「メディアの流す情報をうのみにするのは馬鹿のすることだ、自分の頭で考えろ」 と子供のころからしっかり教育することが大事だと思う。そうでないと、ポピュリズムの台頭を許してしまうのだろう。

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