仕事の奴隷になるなかれ

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つくづく思うのですが、大学卒業してから今までつくづく仕事の奴隷だったなぁと反省しています。

私は医師なので、仕事自体は非常にやりがいがありましたが、体調を崩した事がきっかけで、きちんと休みをとる職場に変えました。

仕事の難度が下がり、正直やりがいは減った気がしますが、子供との時間も取れるようになり心穏やかに過ごせるようになりました。

しっかり睡眠も取れるため体調もだいぶ回復してきました。

不思議なことに年収も増えるんですよね。医師の世界ではモチベーションが高い人が多いので、大きな病院で難しい症例に接する事が出来るならと悪い条件でも働く若い医者がたくさんいるのです。でも田舎はそうはいかないので、一通りできる40前後の医師が働きたいというととても歓迎してくれます。

若いお医者さん達で、外科や内科や脳神経外科や小児科や産婦人科等ハードな科を選ぶ先生は大抵とても真面目でより良い医療を提供する事に強い志を持っています。私もそんな若手医師の一人でした。おかげさまで、今では一人でなんでも完結できる自信がつきましたが、その過程では随分身を削って体調を犠牲にする事になりました。基本睡眠が全然足りていなかったと思います。

ここで思うのですが、冷静になると、そんな睡眠や家庭の時間を削るような生活をしないと名医になれないの? という事です。全く関連性がないように思います。まあ年寄りには必要だ! という意見も多いようですが、100%必要ないでしょう。睡眠を平均8時間とってもやる事やれば一緒だったなと。上司を甘やかすためだけの時間だったなと思います。研修医を研修の名目で奴隷の様に使うシステムはだいぶ改善されました。今では研修医の疲労度に目を配る上司も多くなってきていますが、まだまだそうじゃない医師もいます。

医療界にもブラック企業のシステムに似たものを感じます。一種の奴隷制度ですね。そんなもんなんだー、と刷り込みこき使う。北朝鮮の国民と一緒です。論理的正当性はありません。

研修医や部下の医師を働かせて得をするのは上司の医者です。私は外科ですが、外科なら自分が好きな手術をやって、下にそれ以外の雑用をやらせて、自分の実績にするわけです。ひどい医師だと全く教育やカルテ記録など基本診療を行わず、自分の好きな手技だけやって、若手からは労働力だけ搾取するという外科医も未だにいます。また研究も全く関わっていないのに、慣例上教授の名前を論文の最後に入れないといけないという、ほぼ詐欺に近い習慣があるという大学がほとんどです(論文の最後に名前を入れるというのは、この論文は私が指導してできた論文なんですよ、という世界へのアピールなんですね) 。教授になると、一気に論文が増えるのですが、自分はその内容を全く知らないし、指導もしたことないのに論文の著者として名前連ねて自分の実績のように見せかけるのです。米国ではこういう行為は既に禁止されていますが、日本では当たり前です。論文作成奴隷ですね。

私が観察するに、本当に若い医師は純粋です。熱い気持ちを持っているときに、しっかり経験を積ませて、育てたら良いと思うのですが、教育者としてのメンタリティを持った医師はほとんどいませんし、ほとんどの医師がなんじゃかんじゃ理由をつけて若者の時間と労働力を搾取して自分は楽をして実績を作ろうというメンタリティの上司が多いように思います。

そんなメンタリティの上司に接していると、みるみる若手医師の顔から精気がなくなり、職場から不満しか聞かなくなってきます。最後はこんなもんだと諦めて、ダメ医師の完成です。奴隷制度に近いものを感じます。本当にダメ医師な奴は行き先がなく大学に残りやすい傾向もあるように思います。奴隷根性が強いと奴隷制度から逃げ出す事も考えなくなります。

医療を覚えるのに、生活を犠牲にする必要はないんですね。サボりぐせのついた上司が普通に働けば負担は減りますし、わけのわからない、前は偉かったんです、教授だったんです、という何も仕事をしていないおじいちゃん先生を高い給料で雇わずに若い医師や医師の補助をできるコメディカルをもっと雇えば良いのです。職場も明るくなります。手術もカテーテル治療も内視鏡治療も安全なやり方は分かっていますから、きちんと教えたら名医とか言ってテレビに出てる人たちと似たような成績は出せます。(そもそも本当にテレビに出る医師が名医なのか? 報道関係者にそこを見分けられるのか疑問ですが…). 若い人の教育をしっかりやって仕事をシェアしたらいいんですね。また、手術に関しては手術と管理は分けて、外科は外科だけに集中させれば、そもそも外科医なんて今ほど数がいらないのです。チームで治療成績を出す意識を持てばいいのに外科(の上の人間)がそれを拒否してきた歴史があるんですね。外科でもきっちり休める勤務体制は作れるのに歴代の上がやる事やってないからどんどん若手が逃げて行っているのに、それを根性がないから、とか言って言い訳しているわけですね。要は人不足は時代に対応できていない組織を作る側の責任です。自分たちが時代に対応できないつけを、数少ない若手に押し付けて自分は昔の良き時代のように楽をしたいという事なのだと思いますが都合のいい考えです。時代に素早く対応できない無能な上司なんていらないですね。30代後半で国の運営だってできるんですから、年寄りに高い金払って上に立って貰う必要がどこにあるのでしょうか? 管理業務は若手には無理とか決めつけている高齢者は、もう考え方おかしくなっていると思って良いと思います。自分にまだ価値があるという願望に過ぎませんね。

外科の生活改善ができないのは手術をシェアできないからですね。多くの若手を育てれば対応できる手技はいくつもあるのに育てないから一人の負担が増えるんです。本当に難しい手術なんてそう多くはないですからね。1つの理由は、しっかり教えると自分のライバルができてしまうため教えたくないという自己保身の心理があります。2つ目には手術を覚えると下働きしてくれなくなりますね。それも困るので教えたくない。3つ目にそもそも安全に手術というリスクのある事の教育は、安全に教えるためのノウハウが必要です。そもそも教えるという事を考えた事がないのでどうしていいかわからない。というバックグランドもあります。4つ目に、どんなにブラックでも見せかけのやりがいだけでついてくる若手がいる。大きい病院で働く事自体がステータスになってしまうパターンです。人が確保できるので組織は変わらない。

1〜3はもう上の人間の価値観なので下の人間には革命でも起こさない限りどうにもならないです。下の人間として帰られるのは、4番目の理由だけですね。

身近な医療の例をあげましたが、要は上司は選べるうちに選べ!! という事です。つらつらとろくな上司がいないと書き連ねましたが、それでも世の中には教育者として優れた人間はいるはずです。そういうところを自分から情報を集めて自分から飛び込めばいいのです。どうにもダメダメ上司の絡む事件が多くて、日本はそんな奴しか偉くならないのか? 大丈夫なのか? と将来が不安になりますが、大きなものに巻かれて安心を得て出世しようというメンタリティがそういう社会を作っているので、若い人が老人ではなく自分主導の世の中を作るためには、自分から、あんたらの保護はいらないと、ダメ人間の上司にNoを付きつけないといけません。結局自分も奴隷のような生活を呼び寄せるのは、奴隷根性だったから、というのが一番だったと思います。奴隷のような生活が不満な人は、上司の事は変えれませんので、そこはすっぱり諦めて、自分が奴隷根性に陥ってないか?見直すところから始める事をお勧めします。 医者だけの話ではないですね。

牛の尻尾で我慢し続ける人生の人は、たとえその後に牛の頭になったとしても、あまりハッピーではないのではないでしょうか? 頭になった時には、腐った頭になってしまう可能性が高いですしね。そういうメンタリティの人は一生人の後にいて頂いた方が良いです。変にトップになると一生懸命自己肯定しようとしておかしな事になりかねないですね。自己保身も強く、リーダーシップもありません。下の人間のために動くこともないでしょう。牛後となるより鶏口となり、自分の時間は自分でコントロールしながら、徐々に犬の頭、牛の頭とステップアップする方が楽しい人生だと思います。仕事の奴隷にならない様に気をつけたいものです。

老人の都合を一番に考えて甘やかすメンタリティは老若男女問わず捨てて欲しいものです。今の日本の若者は高齢者を意味もなく支える奴隷です。税金を払って、自分たちに必要なサービスとして帰ってきませんからね。国に大事なのは結果が出る教育です! 若手だけでなく老人も含めての教育です!学びたい、育てたいという人間をサポートし、独立自主と相補補助を両立させるメンタリティ養成が必要です。年功序列色が強い職は若手は避けるべきと思います。まず生き残る職場ではありません。年功序列は廃止しないとまず世界で勝てないと思います。収入が十分ある人間に年金も必要ないですね。もう将来の年金は少なくなる一方なのにおとなしく払い続けている現状を奴隷以外のなんと表現していいのでしょうか? 投資信託で積み立てた方がマシですね。

4年後のW杯は見に行きたい人は遠慮なく行けるような職場を構築していきたいと思いますね。

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