日銀が日本株を買いだしてから株価は上がったのでしょうか?

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日銀やGPIF(年金積立金管理運用独立法人)が日本株を購入して買い支えるようになって、かなりの時が経ちます。

GPIFはともかく、日銀が普通に株を買いあさって、値崩れを防ぐというのは、禁じ手のようにも思うのですが、禁じ手を取るほどの効果はあったのでしょうか?

考察してみたいと思います。

基本的に株というものは割安だと市場参加者が考えるなら買われ、割高だと考えると売られます。一時的なアノマリーは出現しますが、長期的には補正されていきます。企業の収益力は一株利益EPSでざっくり表されます。株式数が変化しないなら、EPSの上がり続ける企業は株価は上がり続け、下がる企業の株価は下がります。市場の見えざる手です。

まず、株価下落場面を考えます。株価下落場面で日銀が買い支えします。すると本来下がるはずの株価より高い値段で日銀が買うので、株価の下落は抑制されるものと思われます。ただ、一方で本来下がるべき位置まで下がって割安感が強くなれば世界の誰かがそれを見つけて買うので結局株価は戻るものと思われます。つまり日銀が買うことにより誰かが日本株の買いを見送ることになります。結局EPSに応じたそれなりの株価で落ち着くことになります。

また、上昇局面で日銀がコツコツ日本株を買う場合はどうでしょうか? 日銀がコツコツ買うので株価上昇圧力となります。しかし、株価が上がると割安感が薄れて、他の市場参加者の多くが買いを見送ります。よって株価は企業のEPSに応じた株価に落ち着きます。

日経平均のPERを見てみると、一昨年までの上昇相場では 14-16ぐらいで動き、最近上昇が抑えられる形になった弱気相場では13-15で推移しています。これは歴史的にみても普通の動きで、特に日銀が株を買っているから企業の収益力を超えた異常な高値にはなっていないことを示唆しています。

結局日銀が買う分、誰かが買わなくなるだけで、ほとんど株価対策にはなっていないということになります。

結論としては、日銀が余計な株価下落リスクを負う価値があるとはとても思えません。また日銀の巨大なマネーで割安感が薄れ、日本株購入ができなかった人は多いと思われます。市場参加者の多様性を日本株式市場は大きく損ないました。

どうもよくよく考えると、日銀が株を買っても買わなくても株価は企業の収益力に応じた価格になるというのは当然の事のように思います。成長し続けると思えば高いPERで推移しますし、その見込みが消えればPERが下がります。収益力が下がる見込みならPERは低く推移します。

日銀のやっていることは全く株価の下支えになっておらず、せいぜいポラティリティを減少させて、市場を硬直化させただけですね。

結局企業を強くすることが一番で唯一の株価対策となるのですね。

こういった基本的な事は当然、お偉いさん方はわかっていたはずですが、なぜ日銀はリスクを取って株を買っているのでしょうか? 説明責任があると思います。もし、本気で株価対策と考えていたのなら、呆れてものが言えません。妄想に近い考えですね。専門家とはとても言えない思考能力の方々が判断しているとしか思えません。

何を考えて日銀が株を買っているのか、マスコミにははっきり説明を求めて欲しいと思いますし、きちんとした回答がないならしっかり問題として取り上げて欲しいものですね。

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